ポンティアック ソルスティス

参考動画:ソルスティス vs ロードスター 日米FRスポーツ対決 by 土屋圭市

出典:BEST MOTORING 2009 Solstice vs. Miata

ポンティアックソルスティス

ソルスティス(Solstice )は、アメリカ合衆国の自動車メーカー・ゼネラルモーターズがポンティアックブランドで製造・販売していたロードスターである。

サターン・スカイ、2代目オペル・GT、大宇・G2X とのバッジエンジニアリングによってコストを抑えている。

2002年のデトロイトショーにコンセプトカーが出展され、好評であったことから、2004年の同ショーにて発表、2005年半ばから2006年モデルとして販売が開始された。

ロングノーズ&ショートデッキでリアデッキにフェアリング風の意匠が見られるなど古典的形状ながら、スポーツカーにふさわしいホイールベース/トレッド比が与えられ、18inの大径車輪を四隅に配置し、前後のオーバーハングを切り詰めたスタイルとなっている。

発売開始前のインターネットによる予約が9,000件を超え、限定1,000台のプレミアムモデルも予約開始からわずか41分で完売、さらに、2006年度の北米カー・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされるなど、ポンティアックとしては久々の人気モデルとなった。

これまでの低コストなFF中心のラインナップを一新すべく、プラットフォームは縦置きFR専用に新開発された、「GMカッパプラットフォーム」を採用する。シャシの設計と開発はオペル主導で進められた。

フレームの主要部品には、同社が以前から用いている鋼管を水圧で膨らませて成形する「ハイドロフォーム」技術が採用されている。オス型を水で代用するハイドロフォームは、袋状(閉断面)部品の成形では、一般的なプレス加工に比べて工数と溶接長を大幅に減らせるうえ、継ぎ目のない大型部品は軽量化と高剛性化を両立できるなどのメリットを持つ。

2008年半ばからの2009年モデルにはデタッチャブルトップ(タルガトップ)のクーペも加わり、ラインナップも充実したが、本車種を生産していたウィルミントン工場の閉鎖によって、サターン・スカイとともに翌年には生産中止となっている。最終生産車のロールアウトは2010年。

販売網を持たない日本には正規輸入されていないが、好事家によって並行輸入されている。

軽量なFRゆえ、アメリカではドリフトマシンとしての評価も高く、リース・ミレンがフォーミュラD(アメリカ版D1選手権)にHKSワークスとして出走していた。2009年シーズンよりヒュンダイ・ジェネシスクーペにマシンを変更している。

ロード&トラック(サーキット)レースでは、SCCAクラブレーシングのショールーム・ストック(市販車無改造)B(SSB)クラスで2006年シリーズ1位を獲得、翌2007年はSSB 1位、新たに参戦したツーリング2(T2)クラスでも1- 3位を独占した。これにより2007年シーズン途中からT2クラスでは200ポンド(約90.7kg)のウェイトハンデキャップを課せられたが、2008年クラス1 - 3位、2009年1、3位と好成績を上げている。

また、トランスフォーマー(実写1作目) - オートボットの1人・ジャズ(日本名:マイスター)役の車両として登場している。

 

出典:Wikipedia ポンティアック・ソルスティス